第16回北海道胃瘻研究会当番世話人 星 智和
(留萌市立病院 外科 診療部長)
このたび、第16回北海道胃瘻研究会を2018年11月17日(土曜日)に札幌コンベンションセンターにて開催させていただくこととなりました。
2003年に第1回が開催された当研究会も今回で16回を迎えます。その間、多くの医師、メディカルスタッフが栄養管理方法として優れた胃瘻を、安全に、適切に患者さんのQOLを保ちながら治療できるように、この研究会を含めて勉強し、治療の努力を続けてきました。
しかし、昨今、胃瘻管理に対する十分な理解がされないまま、「不適切」とも思われる栄養管理がなされ、医療者の中にも適切な栄養管理、胃瘻での管理を説明できていない状況もみられおり、大変に残念に感じています。今回の研究会の目標は、胃瘻の医学的適応、術前管理、インフォームドコンセント、造設技術、管理方法、在宅医療での管理などについて、知識・技術を医師と全てのメディカルスタッフが十分に理解できるようになることとしました。医療従事者が理解していなければ、適切な説明、治療方針を示せないと考えるからです。そこで特別企画として、胃瘻の適応から造設、管理までを世話人の先生、胃瘻に関与するメーカーの皆様の協力をいただいて実践的なミニセミナーを開催したいと考えております。
今回の研究会テーマは上記のような開催の目的から、『急性期医療から在宅医療まで、適切な栄養管理ができる胃瘻に再注目を』とさせていただきました。このようなテーマに沿った胃瘻に関する一般演題を応募いただきたいと思います。
特別講演は、消化器内科医であり、胃瘻の専門家、NST活動もされ、在宅での栄養管理を実践されている西山 順博(にしやま よりひろ)先生にお願いをしています。
多くの方に一般演題を応募いただき、参加をしていただき、胃瘻での栄養管理について正しい知見を持ち帰っていただき、患者さんの治療に役立てていただきたいと考えます。